純文学 「三四郎」夏目漱石 漱石の有名な青春小説。平凡な小説のようで平凡じゃない。美しい情景描写と魅力的な登場人物が織りなす人間模様。唯一無二の世界観。私が純文学へ興味を持つきっかけとなった小説です。物語を通じて、何も起きなかったようでそれぞれの登場人物の心に残る形の... 2025.07.27 純文学
純文学 「蒲団」田山花袋 作者自身の衝撃の懺悔録!なんて正直な人なんだろう。これはもはや事件です。文章一つ一つに命が刻まれているような。これを世に出した覚悟に恐れ入ります。 女弟子への禁断の恋 物語は恋の懺悔から始まります。妻帯者で3人の子があり世間体もある文学... 2025.07.13 純文学
純文学 「岬の風景」井伏鱒二 初夏の港町。麦畑と赤い月。夕立。空にかかる虹。二人の少女。20ページ程の短編に込められた絵画のような世界。そこはかとない不安と好奇心。この不思議な感覚をもうちょっと味わっていたい、そんな気持ちになる作品です。 二人の少女との出会い 学生... 2025.07.12 純文学
純文学 「春琴抄」谷崎潤一郎 周りから幸せだと思われたい?そんな恋愛がしたい?そんなくだらない承認欲求を粉々にぶち壊すかのような春琴と佐助の世界観。覚悟が決まった恐ろしいくらいの純愛に世間体などは太刀打ちできない。 他人に理解される必要などない、二人の世界。突き詰めた... 2025.07.06 純文学